戦略家フェルナンド・アロンソの復讐劇がお見事すぎる。気が付かなかったアルピーヌは「関係者と連絡がとれない」と無能さが明るみに

ベテランF1ドライバーのフェルナンド・アロンソはチームの移籍に関してもプロフェッショナル。いや、それともアルピーヌが世界最高峰のスポーツの中では珍しくアマチュアなのか。アストンマーチンの戦略は抜群で、マクラーレンの人材略奪は強力であった

アルピーヌのチームボスであるオツマー・サフナウアーは、フェルナンドの2023年の契約延長の合意について「夏が終わったら」と話していて、フェルナンド自身も、ハンガリーでの記者会見で「私たちはますます競争力を高めており、おそらく私の願いはとどまることです。」と語っていました。簡単に契約延長に至りそうな雰囲気は見せていたものの「ちょっとしたこと」が問題となって、7月末に期日を迎えるオプション(2023年の契約)の行使期間内に合意に至っていませんでした。

【速報】オスカー・ピアストリが2023年アルピーヌでF1デビュー。フェルナンド・アロンソがチームから出た理由も明らかに
アルピーヌはフェルナンド・アロンソがアストンマーチンに移籍することを受け、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリをレギュラードライバーへと昇格させた。契約期間は2024年末までとなる。 アルピーヌ代表はアロンソの残留を第一希望としていたが...

世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが引退しようとしていることを知っていたアストンの経営陣は、後任を確保するまで引退発表の延期を要請しました。アストンはハンガリーGPの数週間前にアロンソと契約を交渉していました。ハンガリーGPの直前でセブが引退を発表し、間もないアロンソの発表だったことからもわかるように、アストンはベッテルが引退を発表する前には既にアロンソと契約を結んでいました。アロンソの移籍の発表は、アルピーヌとのオプションの期限が切れてから数時間後のことでした。

アルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2023 年にアストンマーティンF1への移籍が発表される
セバスチャン・ベッテルがアストンマーチンから引退することを決意し、その空いたシートにはアルピーヌのフェルナンド・アロンソが加わることとなった。契約期間は複数年と言われている。 フェルナンド・アロンソのコメント 「このアストンマーティンのチー...

F1での長期的な将来が欲しかったアロンソは、アルピーヌが契約を延長するオプションを取らなかった場合に備えていました。アルピーヌはアロンソが残るものと思っていました。「もちろん、パドックにいるときはあらゆる種類の噂が飛び交っているし、アストンが興味を持っているという噂は聞いていた。」と認めるもののアストンに行くということはグリッドの下に後退するということ。それを選ぶとは予想していなかったのでしょう。逆にアストンは見事に作戦に成功した訳です。 お名前.com

アロンソの復讐は明らかでした。アルピーヌの自己満足と彼へのサポート不足に不満を持っていました。彼はアルピーヌに去ることを伝えないことで、彼の意思を示したのです。

【ハンガリーGP決勝後コメント】アルピーヌ/フラストレーションがたまるレースをしたフェルナンド・アロンソ「オコンとの接戦について」口を開く
フェルナンド アロンソは、ハンガリー グランプリでのレース中盤の爆発にもかかわらずドライバー同士の激しいレースの後、チームメイトのエステバン オコンのドライビングに問題はないと主張している。 アロンソはスタートでオコンを抜くことができず、フ...

サフナウアーはアロンソの移籍をプレスリリースで知り驚き「彼は船に乗っているからだと思いますが、彼と話しができていません。ギリシャの島々のどこかにいると思います。」とコメントをしましたが、この声明の直後にSNSで、ギリシャではなく故郷のオビエドにいて「携帯電話の信号は問題ないことを確認できる」と皮肉な投稿しました。

その後、アルピーヌはパニックに陥り、サフナウアーはオスカー・ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーに電話をしましたが、24時間電話しても出ないことを明らかにしました。ウェバーは現在オーストラリアにいて、時差も距離もありますが、それが理由で現代のコミュニケーションツールで24時間連絡がとれないことはありません。

早とちりのオスカー・ピアストリと経営陣「ウイリアムズに強制送還されたくないから、アルピーヌとの契約を終わらせる」
ジュニアドライバーの誰もがF1へのステップアップを望み、それが最下位を争っているチームであっても、F1のレギュラーシートを手に入れることがいかに大変で貴重なことかというのはわかっていると思っていたが、アルピーヌのリザーブドライバーであるオス...

ウェーバーと連絡がつかないまま、チームは多くの時間とお金を投資していたオスカー・ピアストリを2023年のドライバーとしてを発表し、本人から「同意してない」と反論されたのです。

【珍事】アルピーヌからF1ドライバーデビューが発表されたオスカー・ピアストリ「契約してないし走らない」と反論。両者の契約期間の勘違いが原因か
アルピーヌF1からフェルナンド・アロンソがアストンマーチンに移籍することが決まり、アルピーヌはすぐにリザーブドライバーのオスカー・ピアストリを2023年のレギュラードライバーとして発表した。ここまでは既定路線で誰もが予想しており、驚くことで...

アロンソの復讐劇の1つにピアストリとアルピーヌのオプションが自身と同時に期限切れになることを知っていたかどうかが囁かれており、それまでアストンの移籍を遅らせることで、チームがピアストリとの契約も不成立にさせることを計算していたのではないかということです。アルピーヌはこの1日で2人のドライバーを失いました。

FIA「マクラーレンとの契約は有効と判断」オスカー・ピアストリ2023年マクラーレンからF1デビュー。7/30に署名し契約の流れが明らかに。リカルドには既に解雇通告
アルピーヌのリザーブドライバー、オスカー・ピアストリとチームの契約期間に対する主張は相違しているが、「契約はもうない」と主張しているオスカー・ピアストリ側に軍配が上がり、2023年にマクラーレンからF1デビューすることが確実となった。ダニエ...

マクラーレンのCEOザク・ブラウンはその他のカテゴリーで競うマクラーレン・モータースポーツ・チームでドライバーと契約するという任務を負っています。最近、マクラーレンは2021年のインディカー チャンピオンの勝者であるアレックス・パロウと契約しましたが、パロウがレースをしているチップ・ガナッシは、アルピーヌ状態に陥り泥沼化。ある評論家は「もしあなたがレース チームを所有していて、マクラーレンのザク・ブラウンがあなたのドライバーと話しているのを見たら、接近禁止命令を出したほうがいい」とコメントしました。

マクラーレンはダニエル・リカルドに対して、チームを去らなければ受け取れていたはずの2023年の報酬を支払わなければならないと見られていますが、彼の「期待外れのパフォーマンス」を理由にどう交渉してくるかです。

【スペインGP決勝後コメント】マクラーレン/ダニエル・リカルド「遅い理由がわからない」チームに負担をかけていると落ち込み、ブラウンも「期待に応えてない」と発言
ダニエル・リカルドは、日曜日のバルセロナでの「本当に、本当に悲しいレース」であることを認め、スペインGP全体でペースを見つけるのに苦労しました。 リカルドは土曜日にQ3に到達しましたが、日曜日にスピードを見つけるのに苦労したため、徐々に順位...

アロンソはマクラーレンを辞め、F1を引退した理由はマクラーレンからの支払いの返済を逃れる為でした。もし別のF1チームに参加する場合、支払いを返還しなければならないという条件で、残りの契約期間の報酬が支払われていたのです。それに応じてアロンソは、この条項が切れるまでの2年間、WECスポーツカーとインディカーでレースをし、F1に復活するという素晴らしい戦略を成し遂げたのです。

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(参考:TJ13)

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