クリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソが、マックス・フェルスタッペンのチームメイトになってもうまくいかないと考えている。それは「チームを引き裂く」原因となり、フェルスタッペンと並ぶ「アルファ」ドライバーをレッドブルに投入するつもりはないと考えている。
フェルスタッペンのペースについていけないセルジオ・ペレス
フェルスタッペンが次々と勝利を手にしているのに対し、ペレスは勝利数で遥かに下回り、フェルスタッペンと並ぶマシンを誰にすべきかがホットな話題になっている。来季からアルファタウリのフルラインナップに復帰するダニエル・リカルドがその候補に挙がっていると言われている。
ルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソのようなドライバーをチームメイトとして検討することはあるかと尋ねられたホーナーは、Sky Sportsのマーティン・ブランドルに次のように答えた。 「あまり極端なアルファをチームに置くと、チームがバラバラになってしまう。だから、常に適切なバランスを保ちたいんだ。それが私が学んだ最大の教訓のひとつだ」
ペレスはレースで勝利している実績があるだけでなく、ヘルムート・マルコが以前、シート保持のために達成すべき目標としていたランキング2位をキープしている。
「彼ならできる。チェコがマックスに勝とうと頑張りすぎるのではなく、ベストを尽くすことに集中すれば、結果は自ずとついてくると思う」
ペレスにフェルスタッペンを上回ることなどを求めておらず、そのようなドライバーを望んでいないのが、今のレッドブルであることがわかる。
フェルスタッペンのチームメイトとしてバランスのとれた人物は?
シーズン序盤、ペレスはチャンピオンシップへの「欲」を出し、フェルスタッペンとの確執が生じている。二人の不仲は明らかである。
ドライバーなら勝ちたいという自我がわくので、それを抑えるのは困難ではあるが、一言でチームメイトの条件を表すのなら「フェルスタッペン以上の才能はいらなくて、そこそこの速さと性格重視」となれば、これこそ生まれ持った気質にも左右される。 お名前.com
レッドブルが一番欲しいドライバーはランド・ノリスと言われているが、現実的な有力候補のダニエル・リカルドと共に、チーム内の空気を悪くしないバランスのとれた人材である。性格的にも明るく、フェルスタッペンとも個人的に仲が良く、うまくやっていける。
リカルドに関しては確執がなかったとは言わないが「互いにリスペクト」が前提にあり、フェルスタッペン自身も彼に対して敬意を抱いていた。もちろん速さもあるので、もう1つの条件である、コンストラクターズタイトルに貢献し、ドライバーズランキングで最低でも2位につけることも可能であろう。
かつて、トト・ウォルフも「ルイスとニコ・ロズベルグのコンビではガレージ内の空気が最悪だった」と苦労したことを語り、ボッタスに変更になって、人間関係の悩みは緩和された。実際リカルドは、ガレージ内でのクルーとの人間関係の良さも評価されてトロロッソからレッドブルに昇格した。チーム代表は全体のために空気の良さを求めるのは不思議ではない。
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