マックス・フェルスタッペンは、サンパウロGPでセルジオ・ペレスにポジションを戻すことを拒否した後、二度とチームオーダーを出さないようにとレッドブルに伝え、ペレスは「彼の本性を見た」と答え、今後の二人の関係の悪化は避けられないように見られる
ペレスは今シーズン、レッドブルが達成できなかった最大の目標であるドライバーズチャンピオンシップでのワンツーフィニッシュを目指している。
フェラーリのシャルル・ルクレールと2位争いを繰り広げ、最終戦アブダビGPのポイント数は290に達している。しかし、もしフェルスタッペンがチームオーダーに従っていれば、ペレスにはアドバンテージがあったはずだ。
「マックス、”チェコ “を通してくれ」とフェルスタッペンのレースエンジニア、ジャンピエール・ランビアゼが指示した。それが聞き入れられず、2台がフィニッシュラインを通過すると、ランビアゼは「マックス、どうしたんだ」と付け加えた。
フェルスタッペン「去年の夏にも言っただろ、みんな。もう二度と聞かないでくれ、いいか?それについて明確になっているかい?僕は理由を説明したし、それを守っているんだ」
ペレスは、フェルスタッペンが命令に従わなかったのは彼の性格を反映していると皮肉った。ペレスの観点から見たチームの無線は次の通り。
ヒュー バード 「マックスが通してくれるよ」→マックスは譲らず。
その後でペレスはこう語った。「ああ、ありがとう、みんな、ありがとう。これで彼の本当の姿がわかったよ」
クリスチャン・ホーナー:「ごめんなさい、チェコ。」
バード:「後ですべて報告します」
ペレス:「もし彼が2つのチャンピオンシップを持っているなら、それは僕のおかげだ」
Sky F1で解説を務めるマーティン・ブランドルは、このエピソードがレッドブルの真のボス、つまり今シーズン21戦中14勝を挙げている人物を映し出していると語った。
「マックス・フェルスタッペンのラジオメッセージはとても強い。何が言いたいかというと『これは僕が仕切っているんだ、僕が命令を下すんだ』ってことだ」
レース後フェルスタッペンはSky F1のインタビューで、この状況はチームとの話し合いの中で解決されたと語っている。
「だから、ここに来る前にまずチームと話をしに行ったんだ。すべてを協議したよ。なぜ?理由は言ったよ。メディアに理由は言いません。でも、彼らは理解してくれたと思うし、以前にも説明したから、僕にとっても、彼らにとっても、新しいことではなかった。でも、今、チームとしてより重要なのは、最終的に一緒に座って、本当にすべてを協議したことだと思うんだ。そして重要なのは、僕らが前に進むこと。アブダビでは、もちろんレースに勝ちたいし、チェコを助けられるチャンスがあれば助けたい。だから、このミーティングは重要だったんだ」
この決断は、ペレスが優勝した今年のモナコGPと関係があるのかと問われたフェルスタッペンは、こう答えた。「それは君が決めればいい」
なお、クリスチャンホーナーは、「これらのことについては社内で話し合っている。密室で話し合っていることには触れない」と、フェルスタッペンが拒否した理由について固く口を閉ざした。「二人はすでに握手しているし、我々はもう、次のレースに集中している」と語り、そこからもレッドブルの真のボスは王者フェルスタッペンであることは間違いなさそうだ。
しかし、明らかにチームメイトの振る舞いに腹を立てたペレスは、チェッカーフラッグが振られた後に何が起こったのかの説明を求めており、フェルスタッペンが場所を返さなかった理由をチームが知っていると言ったことについて、「全く分からない」と付け加えている
ペレスはレース後、「ポジションを取り戻そうとしているときに、彼を許すように言われた。彼の側で彼とのコミュニケーションがどうだったかはわからない」
「分からない。フェルスタッペンがオーダーに従わなかった理由については、わからない」と付け加えた。「たぶん、彼に聞いたほうがいい。でも、そうだね、本当に何も言うことはないよ。要するに、僕が彼のために尽くした後で、はっきり言うと、少しがっかりだね」
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