クリスチャン・ホーナーは女性従業員に対して性的不適切なメッセージを送ったと報じられ、調査されていた。

レッドブルのボスはすべての疑惑を否定している。
オランダの『De Telegraaf（テレグラーフ）』紙によると、その女性が不適切行為に対して訴えを起こしたため、ホーナーはロンドンで専門の法廷弁護士による事情聴取を受けた。女性従業員は不適切行為の証拠も持っているという。

De Telegraaf紙によると、ホーナーは長期間にわたってこの女性に性的なメッセージを送り続けたとされ、これらのメッセージは保存され、従業員自身の個人弁護士を通じて外部の法廷弁護士に証拠として提出され、2023年12月に疑惑が報じられたという。ホーナーの弁護士は、レッドブルGmbHの経営陣が事態を把握している中で、65万ポンド（約１億２３０６万円）を支払うことでこの件を解決しようとしたとされている。　お名前.com

バーレーンGPでF1が開幕し、調査の結果、彼は無罪放免で引き続きチーム代表を続けることが決定した。しかしその決定から24時間以内であるFP2のセッション中に、匿名による電子メールにて、ホーナーと女性との間で行われたWhatsappでの会話とされる79ファイルが含まれている画像が、多くのメディアに流出した。この電子メールの受信者約150名には永久パスを持つジャーナリストや、各チーム代表、ドメニカリ氏とベン・スライエム氏も含まれている。また、この電子メールを受け取ったメディアに対して、弁護士側はその対応として、「文書を公表したら訴訟する」と警告をしている。

レッドブルGmbHの声明では、レッドブルの女性従業員には控訴の権利が認められているものの、調査は「公平、厳格、公平」であると宣言されており、詳細は明らかにしないと明言している。しかしその言葉とは裏腹に、この女性はバーレーンGP後に停職処分を受けた。レッドブルはかつてもチームの上層部が問題を起こしたときに、謝罪のコメント等は出さずにやりすごすことが多々見受けられるが、会社の体裁を保つために、女性側の虚偽として責任を取らせる方向で進める可能性がある。

セクハラ調査の不透明性に懐疑的なチーム代表もおり、F1のステファノ・ドメニカリとFIAのモハメド・ベン・スライエムはバーレーンで会合をし、ホーナーを巡る件について話し合い、ホーナーは再度審議下におかれている。

また、サウジアラビアのＧＰ中、新たな報道がなされ、ホーナーと女性のやりとりが漏洩した件に関して「ヘルムート・マルコがレッドブルGmbHの調査対象となり、レッドブルから退陣する可能性がある」とされた。詳細は明らかになっていないが、リークしたのがマルコであるとされている。なお、流出画像はグーグルドキュメントに保存されていて、漏洩しているので、告発者側と流出者が共有していたことが推測される。サウジアラビアGP中の土曜日に、レッドブル GmbHのマネージングディレクターであるオリバー・ミンツラフと会合し、マルコは漏洩させたことを否定した。結果、マルコはレッドブルに残留することになった。

今回の騒動は、レッドブルのドライバー人事にも影響を与えており、ヨス・フェルスタッペンとホーナーが口論になっている様子が撮影されたり、レッドブルの人事によっては、マックス・フェルスタッペンは移籍できる契約解除条約があり、メルセデスに移籍するという情報まで流れている。

騒動は収まることがなく、サウジアラビアGPとオーストラリアGPの間には、ついにその女性従業員が、訴えの棄却を不服として控訴するとの報道が出た。まだまだこの問題は続いていきそうだ。

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