3分で読める!今更聞けない、セナプロ対決ってどんなんだったの?Part4【1989年チャンピオン決定戦鈴鹿】

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1989年のチャンピオン決定戦となった日本グランプリ。2年連続でチームメイトでの鈴鹿決戦となった。アラン・プロストがポイントを先行しており、アイルトン・セナは優勝が必須の状態で迎えた。一触即発状態になっていた2人にマクラーレン・ホンダのチーム代表ロン・デニスは「共倒れになるようなことをするな!世界中が注目しているんだ。そのファンを失望させるな!」と釘をさすも、セナは「もし並んでも絶対にひかない!」プロストは「絶対に隙をあたえない!」と宣言していた。

ポールはセナ。2番手にプロスト。しかし、スタートでプロストに先行を許してしまい、追いかける形になった!

残り6周となる47周目。セナがシケインでしかける!インに飛び込んできたのをプロストがすかさず防御!イン側へ切り込む!!

そして….接触!!!ホイールを絡ませたまま2台ともコースの外で止まってしまう!それがあの有名なシーン。

プロストはすぐにマシンを降りてリタイアしたが、セナはコースマーシャルに押しがけを手伝ってもらい、エスケーブゾーンからコースに戻ってレースに復活!

ぶつかったダメージでフロントウイングが曲がったまま、何とかピットまで戻りノーズを変えて、そのままレースを続ける。勿論どう判定されるかわからないが、とりあえずトップでチェッカーを受ける。セナは優勝が条件だから、これしか方法がなかった。

プロストから見ると「まじかよ」って感じですかね・・・。

リタイアしたプロストは、マクラーレンのピットに戻らず、コントロールタワーに向かい、FIAと何やら話し込んでいる。。いくらチームとの関係が悪いとはいえ、自身のチームのガレージに戻らないとはよっぽどだ。そして何やらFIAとヒソヒソ話?どうやら審議が行われているようで、ペナルティが出たらレースの結果が変わるので、表彰式はその結果待ちとなった。セナのトップチェッカーが認められたらセナがワールドチャンピオン。そうでなければプロストがチャンピオン。

20分後に公式発表が出て「セナはシケインを不通過したため、規則違反により失格」と判定された。接触した地点に一度ひきかえして、そこからレースを再開すべきだったということだ。もちろんあの状況でひきかえすのは無理といっても過言ではない。逆走するの?とつっこみたくなるが、しかし失格は失格。これでプロストがタイトルを獲得した。

プロストは記者会見で「あそこで仕掛けるとは思わなかった。他にも接近している周があったし、ミラーを確認しても離れていた。セナはシケインを曲がりきれないような凄いスピードでインに突っ込んできた」とコメントする。

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