メルセデス代表トト・ウォルフ「レースディレクターの範疇を超えているマイケル・マシと話したくない」怒りの矛先はFIAへ

 ウォルフは「ルイスとチームが不当な扱いを受けた。上訴を取り下げるのは非常に困難な結論だった」と話した上で、日曜日のレースの余波以来、今回の結論に至るまですべてハミルトンと相談して決めていたことも語った。

しかしウォルフは、もし上訴した場合「法的な側面から見ると、通常の法廷で判決が下されたとしたら、私たちが勝ったことはほぼ確実だ」と勝訴することに自信があったが、最終的に取りやめた理由は「勝ったところで、最終結果がくつがえることはない」と思ったところが大きかったようだ。また、もちろん「裁判所でチャンピオンを決めたくはない」とも述べている。

FIAのレースディレクターであるマイケル・マシは今回の余波で激しい批判を受けており、ウォルフは「レースディレクターは確かに大きなプレッシャーにさらされている」と認めつつも、マシとの交渉を求めるかどうか尋ねられると、「このレースの最後の4分間に下された決定により、ルイスはチャンピオンシップを奪われた。マイケル・マシとの会話には興味がない」と述べた。

「レースディレクターの範疇をはるかに超えた行為」とマシがしたことについては深い不満を抱き「これらの状況をどのように回避できるかを今後決定するのはFIA次第だ」と、上訴はしなかったものの、納得して取りやめたわけではないのは明確である。

またウォルフは、フェルスタッペンがチャンピオンであることにまったく問題がないことを明らかにした。彼の不満は完全にFIAに向けられたからである。ウォルフは「FIAにこのプロセスの責任を負わせる」と声明を出している。

 

コメント