大雨の鈴鹿という悪天候の中、様々なドラマがあった日本GP。マックス・フェルスタッペンがチャンピオンになるという歴史的瞬間ではあったものの、非常に残念な出来事もあり、F1ドライバーにも後味悪い日本GPとなってしまったのが残念だ。

赤旗の後、ピエール・ガスリーが何度も激怒している様子が国際映像で流れた。他のドライバーが全員ピットに戻る前に、カルロス・サインツのマシンを撤去するためにトラクターがコースに入ることが許され、そのわずか2メートル先をピエール・ガスリーが猛スピードで通過していった。2014年にマルシャのジュール・ビアンキが死亡したのも同様の車両で、他のクルマを撤去する際にコントロールを失い、クレーンの後部に激突した。25歳のビアンキは、その9カ月後にケガのために死亡した。セバスチャン・ベッテルは、日本GPで起きたジュール・ビアンキの死亡事故について、スポーツはもっと記憶に留めるべきだと考えている。

ドライバーたちはFIAのこの動きを批判、中でもガスリーは最も声を上げている。セルジオ・ペレスは「ここ数年、フォーミュラで最悪の瞬間だ」と述べ、ランド・ノリスも「どうしてこうなった!?私たちは何年も前にこの状況で命を落としました。特にこのような状況では、私たちは命を危険にさらしています。レースしたい。しかし、これは… 受け入れられません」と投稿。他にも多くのドライバーやチーム代表が「命を軽視している」「生きていて幸運だった」と危険な状態を作ったFIAを批判した。

Wtf. How’s this happened!? We lost a life in this situation years ago. We risk our lives, especially in conditions like this. We wanna race. But this… Unacceptable.

— Lando Norris (@LandoNorris) October 9, 2022

ベッテルは、お気に入りのサーキットで行われた最後のレースで6位に終わったが、スポーツはビアンキの記憶を “おそらく十分ではない “とし、Sky Sports F1に「水しぶきのかかる車内では、視界はほとんどないに等しい。何事もなかったのは幸いだが、このようなことが起こってはならないことを理解し、確認する必要がある」と述べた。

FIAは日曜日、トラクターがガスリーや他のマシンと同時にコースインした正確な状況について調査を開始すると発表した。ガスリー自身は、赤旗の状況下でスピードを出しすぎたため、ペナルティポイントとタイムペナルティを科さられた。　　お名前.com

ベッテルがラストランでドライバーオブザデイを獲得し、感動的な鈴鹿であったのに、決勝レースで水を差すような「危険な状況」が作り出されてしまったことで後味が悪い思い出となってしまった。

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