セバスチャン・ベッテルは、バーレーンでの開幕戦を前にランス・ストロールの出場が危ぶまれる中、F1カムバックは「決して選択肢にはなかった」と語った。

ベッテルは、アストンマーティンで2年間を過ごした後、2022年シーズンの終了をもってF1を引退した。4度の世界チャンピオンに輝き、多忙な日々を過ごしてきたベッテルは、幼い家族と過ごす時間を増やしたいと考え、2023年はできる限り仕事をせず、将来的にどのような機会を追求するかを検討する意向を明らかにした。
しかし、ベッテルの2021年と22年のチームメイトであるランス・ストロールが、バーレーンでプレシーズンテストが始まる直前に自転車事故で負傷したことで、引退への穏やかなスタートはかなり早い段階で中断されたかもしれない。

ベッテルはチームを離れたばかりで、F1特有のトレーニングがない冬を過ごしたことで体力的にはやや劣るかもしれないが、レースでの鋭さは誰にも劣らない。

チームにはリザーブのフェリペ・ドルゴビッチがテストから参加していた。しかし、チームボスのマイク・クラックは、テスト中に記者からの質問に対し、不思議なことにベッテルを代役候補から完全に除外することをしなかった。
結局、ストロールが開幕戦のコックピットに復帰するまでに回復し、ベッテルはこのような状況でカムバックするつもりはなかったと明かしている。

バーレーンGP決勝でランス・ストロールの手首は「燃えている」状態で、痛みで泣きながらレースしていた

ストンマーティンのランス・ストロールはバーレーンで6位に入り、チームメイトのフェルナンド・アロンソが3位に入り表彰台を獲得しました。ランス・ストロールはF1バーレーンGPで6位入賞を果たした際、手首が「燃えていた」ことを明かした。ストロー...

ベッテルはSky Germanyに、「実はあの時、僕は家にいなかったんだ」と語り、当時はキャンピングカーで家族とともにヨーロッパを旅していたことを明かした。
「最初は何が起こっているのかわからなかったんだ。そして、何が起こったかを聞いたとき、ランスにメールをして彼の回復を願った」

「それが何を意味するのか、考えたこともなかった。僕の携帯にはマイクからのメッセージがあったんだ。そして、少し話をした。でも、カムバックという選択肢はなかったよ」　　　お名前.com

ドイツの『Bild』との別インタビューで、ベッテルは詳しく語った「ランスの調子がいいのか悪いのか、僕にはまったくわからなかった。彼に手紙を書き、彼の幸福を祈った。でも、僕にとっては、彼が最初のレースに参加することは明らかだった」

アストンマーティンの調子が良くても「引退したことに後悔はしていない」とセバスチャン・ベッテル
アストンマーティンは今年、パフォーマンスを大きく向上させたが、ベッテルに代わって参戦したフェルナンド・アロンソは、2戦連続で表彰台を獲得し、33回目のグランプリ優勝を目指している。

【サウジアラビアGP予選】フェルナンド･アロンソ「フェラーリ、メルセデス、アルピーヌとのレースに集中する。レッドブルは別のリーグにいる」

フェルナンド・アロンソはレッドブルのセルジオ・ペレスとともにジッダのフロントローからスタートするが、優勝争いに加わるとは考えていない。フェルスタッペンはQ2でドライブシャフトのトラブルに見舞われ、15番手スタートとなり、予選への参加は早々...

ベッテルは、アストンマーチンで2年間を過ごし、自身が尽力した進化の恩恵を受けることなく引退した。改善されているのを見たにもかかわらず、自分のキャリアを決定したタイミングについて後悔していないことを明らかにした。

「来年どうなるかを予測するのは常に難しい」と、ウィーンで開催されBioBienenApfelのイベントでBildに語った。
「だから、もちろん、チームにとっての喜びの方が勝っている。昨年はかなり悪かったので、昨年より良くなることは明らかでした。しかし、今どのようなシナリオになっていようとも、今年がどうなっていようとも、私は決断したのです」

“現時点ではすべてが可能だ。またF1に戻りたいと思うことも否定しない”

「あらゆる可能な方向に進むことができる。半年後に気が狂いそうになって、もうソファでは我慢できなくなり、また運転したいと思うこともあり得る。でも、情熱がまったく別の方向に向かい、野心が私の経験をすべて別のプロジェクトに束ねるということもあり得るんだ」

（引用PLANETF1）　ラブライブ！コラボキャンペーン