ダニエル・リカルドは、オランダGPの練習中の事故で手を骨折し、リアム・ローソンが代役を務めることになる。

FP2中、ターン3でオスカー・ピアストリのマクラーレンがクラッシュ。後ろを走行していたリカルドは「オスカーかバリアかどちらかにぶつかるしかなかった」と振返り、咄嗟にピアストリを避けようとしてバリアにぶつかった。その時、ステアリングから手を放す時間がなく、その衝撃で骨折をしてしまった。

リアム・ローソンが代役でオランダでの週末を戦うことになったが、来週末のイタリアGP（モンツァ）も欠場することがほぼ確実となっている。　お名前.com

アルファタウリ代表のフランツ・トストはリカルドに手術が必要になる可能性を示唆した。
「彼は左手の中手骨（手の甲の骨）を骨折している。運転できるような状態ではないし相当酷い。ここでのドライブができないのは確かだし、モンツァではどうなるか様子を見ることになる。手術が必要かもしれない。数日中にドクターが判断するだろう」

「通常の回復には6週間かかるが、彼はF1ドライバーだ。我々は彼をクルマに乗せたいので、このプロセスが短縮されることを願っている」

「とはいえ、起きてしまったことだ。彼は何もできなかったし、見慣れないアクシデントだった。ピアストリが前にいてタイヤウォールに突っ込み、ダニエルはそのすぐ後ろにいたけど、反応できずにクラッシュした」
「私は彼に、チーム側としても申し訳ないことを伝えた、彼は素晴らしい仕事をしたし、トップ１０に入る可能性もあったし、怪我が良くなり、マシンを運転できるようになれば、すぐに戻れることも伝えた」
「もっと悪いことが起きていたかもしれないから、あまり深刻に考えるべきではない。でも、これも人生だ。彼が戻ってくるのを楽しみにしている。彼は少し微笑み、とても機嫌がよかった。とはいえ重症なので、かなり痛みはあるようだが。」
「彼がぐっすり眠れることを願っているし、どうするか決める前に、別のドクターに診てもらい再度分析を受けることになるでしょう。」
リカルドは既にオランダから出国しており、MotoGPの著名な外科医で、ランス・ストロールの手術も行ったザビエル・ミルと会うと報じられている。

リカルドは負傷しながらも、チームと、自身と来年のシートを争っているライバルにエールを送った。

「本当に残念で悔しいですが、できるだけ早く回復するよう努めます。もちろん、すぐに復帰したいと思っているが、物事を正しい方法で行うことも確実にしたいので、強くて競争力を持って戻ってくる。チームの成功を祈っている。また計画が変更になって申し訳ない。リアムにとっては挑戦するチャンスだ。彼とチームが力強い週末になることを祈っている」

角田裕毅はリカルド加入前より契約更新してもおかしくない活躍を既に見せており、夏休み中には契約更新に署名したと報道されている（公表待ち）よって、残り１つのシートはリカルドかローソンのいずれかと言われており、リカルドが欠場している間にローソンが活躍すれば、F1のレギュラーシート獲得にかなり近くなると思われる。昨年のニック・デフリースのように…

（参考：RN365）