ハミルトンからの提案も届かず、ベルギーGPのチケット代金は払い戻しされず

8月29日にスパ・フランコルシャンで開催されたベルギーGPは、大雨のため中断、リスタート後3周目で「レース」が終了。チケット保有者への払い戻しはない。

悪天候のためセーフティーカー先導でフォーメーションラップが切られたものの、雨脚がひどくなりディレイ、約3時間に及ぶ中断の後、最終的にセーフティーカーの後ろで2周のみ走って終わるという結末になったベルギーGP。いわゆるバトルは見れなくても、トップ10台にはハーフポイントが付与され、表彰式も行われF1史上最短の「レース」として成立している。

ルイス・ハミルトンはレース後のインタビューで「みんなお金返してもらえたらいいね」とコメントしていた。レース当日は約70,000人のファンがいた。

続いてハミルトンはレース後、SkySportsF1に「今日のファンには本当に申し訳ない」と語った。

「この天気は誰のせいでもないけど、ファンは今日、雨の中ずっと僕らのレースを見るために耐えていた。信じられないほど素晴らしい」

「彼らが最後に僕らをレースに送り出したとき、トラックはこれ以上良くならないことをわかっていたのに、レース成立の最小要件である2周をセーフティカーの後ろで走らせた」

「ファンが今日お金を取り戻すことを本当に望んでいる」

「まあお金の話だ。レースは文字通り2周で成立する、すべてお金のシナリオだったから、全ての関係者がお金を手に入れた。残念ながら、ファンは自分たちがせっかくお金を払って来たのに、見ることができなかったんだから、ファンにお金を戻すべきだと思う」

「明日にレースができないのは残念だ。今日したこととはレースじゃないよ。そもそも今日するというのが悪い選択だったと思う。もちろんレースをしたかった。レースとしてカウントするには最低2周する必要があり、1回目と2回目の中断の間にはいつも雨が降っていた。そんな中で、彼らが僕らたちを送り出した理由は1つしかないから、それが僕がファンに対して失礼にあたると思い気分が悪いんだ」

コメント