サインツに逆転され総合ランキングは6位に後退したルイス・ハミルトン「キャリアで初めて優勝を逃したシーズン」に反応/ラッセルはランキング4位と健闘

メルセデスのルイス・ハミルトンはアブダビGPで2022年最初のマシントラブルによりリタイアを余儀なくされ、この出来事で今季の優勝の望みは絶たれた。ルイス・ハミルトンは、アブダビGPでリタイアしたことでF1キャリアの全シーズンで優勝を達成するという記録を失ったことに反応している。

前戦ブラジルGPでジョージ・ラッセルがメルセデスの今季初勝利を飾った後、ヤス・マリーナ・サーキットでのレースは、チームにとって難しい展開をしてきたハミルトンに表彰台の頂点に立つ最後のチャンスを与える期待があった。レース序盤は好調なペースを見せたものの、レースが進むにつれて苦戦を強いられ、最終的には後半にマシントラブルでリタイアを余儀なくされ、チームにとって2022年最初のマシントラブルとなった。これにより、7度の世界チャンピオンに輝いたハミルトンは、F1で初めてシーズンを通して優勝を逃すこととなった。

初優勝を望み続けたハミルトン
2022年はハミルトンにとって浮き沈みの激しい年となったが、ハミルトンは優勝を決してあきらめなかったという。「最終戦までチャンスがあると信じていた」とハミルトンはメディアに対して語った。「希望を持ち続け、作業を続けることが重要なんだ。最終戦はシーズン全体が集約されたようなものだった。終わってよかったよ」 お名前.com

2022年に優勝を果たせなかったことに失望したハミルトンだが、チームが達成できたことについてはポジティブに感じているようだ。「もちろん、勝利があればよかったと思う。1勝というのは、実は十分ではない。今年は、初めて5位を獲得したとき、優勝したような気がしたし、初めて4位を獲得したときも、優勝したような気がした。最初の表彰台を獲得したときは、まるで優勝したような気分になったし、あの2回は本当に何かを達成したような気分になったからだ。その気持ちを持ち続けるだけさ」と彼は説明した。

■ルイス・ハミルトン 予選5位→決勝18位

この最終戦は、まさに1年を通しての良い思い出になったし、これで終わって来年に望みを託すことができる。スタートは好調だったが、カルロスとの接触でマシンのフロアに大きなダメージを受けてしまい、そこからすべてが展開されてしまった。このようなことが起こると、パフォーマンスが少し低下するだけで、基本的にバランスは前へ前へと変わっていく。まるでフロントウイングを積んでいるような感じで、フロントウイングを取り外すためにピットストップを待たなければならなかったが、そのおかげでバランスが良くなった。この週末はずっと難しいマシンで、残念なことにレース終了直前に油圧がなくなってしまいリタイアせざるを得ませんでした。これからの2週間はファクトリーで、来年はもっと強くなって戻ってこられるように頑張るので、それに集中したい。今年の苦労が、今後さらに勝利を目指して戦うための強さと道具になることを願っている。ブラックリーやブリックスワースのチームは、今年一年どれだけ頑張ってきたかを考えれば、それに値すると思う。この冬から来シーズンにかけて、我々の強さを示す必要があるのだ。

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■ジョージ・ラッセル 予選6位→決勝5位

もっと記憶に残るレースをできるかもしれないし、今日は正しいことよりも間違ったことのほうが多かったかもしれない。今回はペースが上がらず、できる限り頑張ったが、今シーズンのなかで最も厳しいレースのひとつになった。スタートはカルロスとのバトルで好調だったが、1回目のピットストップが長かったことと、5秒のペナルティでレースが終わってしまったことが残念だった。ブラジルのレースは、僕らのマシンにとても合っているコースだったのに、今回のレースで僕らを現実に引き戻した。冬の間にたくさんの改良を加えなければならないことが、今日のレースで明らかになった。ブラックリーとブリックスワースのチームの全員が全力でプッシュし、正しい方向へ向かっている。そして、来年はもっと強いマシンを手に入れることができると確信している。

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