ダニエル・リカルドのロングインタビューPart2:新車を走らせ2022年に思うこと、ノリス、フェルスタッペンについても語る

現在32歳のダニエル・リカルドは 、フェラーリに移籍したカルロス・サインツに代わって、2021年シーズンよりマクラーレンに加入した。非常に厳しく、でも久々の勝利も手に入れたシーズンを振り返るロングインタビューをまとめてみた。

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リカルドは、2022年のクルマをドライブした感想とF1に対する願望をAuto motor und sportに語った。

※以下 太字記者の質問/細字リカルドの回答

あなたはすでにシミュレーターで新しいクルマを運転したみたいだけど。みんなが今までとは違うF1を見るようになるのでしょうか?

クルマが非常に低くなり、全く異なるね。今のF1はドラッグレースみたいな感じだけどテールが大幅に低いF2カーのようになる。それは、縁石とトラックに影響を与えると思うし、バランスにも影響すると確信している。車内のフィーリングは全然違うはず。F1の新時代になることを心から願っている。シーズンは素晴らしいものだったけど、追い越しが非常に難しいサーキットがまだあるので、それが新車では違うことを願っている。F2では非常にエキサイティングなレースが見られる。もちろん、すべてのクルマは同じだ。しかし、いくつかのルールはF1の問題を解決するのに役立つと思うよ。

2022年のマクラーレンがあなたのために個人的に良くなるという兆候はありますか?あなたの運転スタイルとクルマはよりよく調和していますか?

いずれにせよ決して希望を諦めない。僕はチームの最初のドライバーではないから、自分が感じたクルマの限界を報告した。クルマは時間とともに変化するので、その一部がクルマのDNAにあると言っているのではない。マクラーレンはかなり長い間これを扱ってきたけど、僕が理解していることを伝えたことで、過去よりも話題になっているかもしれないし、僕が伝えたことが正しい方向への一歩になるかもしれないと思った。でも僕の問題が突然なくなるのか?と聞かれるとそれは期待していない。もしそれができるなら自然な運転スタイルでルールに適応すると思うよ。それができないなら、準備をしたいと思う。2021年のクルマをどんどん上手く使いこなせるようになった経験は、次のクルマでも僕を助けるはず。

2022年のクルマのどの機能があなたを助けることができますか?

去年の7月の僕に尋ねたとしたら、答えは単に「再起動するだけだ」ということだったでしょうね。新しい規制は常にエキサイティングだ。しかし繰り返しになるけど、物事をより良くすることが保証されているとだけは考えたくはない。新しいことは必ずしも良いことを意味するわけではない。しかし、レースの観点からすると、フィールドが近づくと、それは僕にとっては魅力的だ。接近戦での決闘を楽しんでいるし、そこで自分のスキルを示したいと思っている。実際に近づくのであれば、それは僕にとって有利になるかもしれない。それはウェルカムだね。

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クルマのテクノロジーはまだ新しいので、特にシーズンの初めに、私たちは激動のレースを見ることができるのでしょうか?ドライバーはすぐにそれに慣れますか?

僕たちドライバーは、多かれ少なかれその時その場にいてる状態で十分だと思っている。シーズンが進むにつれて、クルマの開発に合わせて微調整する。振り返ってみると、昨年はシーズンが始まる前にクルマに1日半しか乗っていなかったから、とても大変だった。冬のテストでは3日間で、少なくとも2倍の数がある。だからそれは問題ないはずだ。最初にバルセロナでテストをし、次にバーレーンでテストをする。シーズンは1週間後に始まるから、これは役に立つと思う。なので開幕戦のレースウィークエンドは、ある意味で、僕ら全員の延長テストになるかな。

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フェルスタッペンとハミルトンの、レッドブルとメルセデスの間のタイトル争いは、F1の話題となりました。この戦いに参加するのにどれくらいハングリーになっていますか?

もちろん嫉妬したさ。でも僕はF1ドライバーとしてフル参戦して9年にぐらいになるから、別に目新しいことでも何でもないよ。もちろん、エキサイティングなことさ。でも僕はドライバーだけど、それと同時にこのスポーツのファンなんだ。嫉妬はさておき、この決闘はF1にぴったりだ。レースの75%はあの2人の接戦だったように感じる。僕もその中にいたらいいのに。ルイスがこのように挑戦されているのは久々だったし。マックスはもはやヤングドライバーではないけど、若い世代には属している。一方、ルイスはベテランドライバーの1人だ。世代の違う両極端な2人のドライバーがチャンピオンシップを戦っているのを見るのは素晴らしいことだよ。

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