F1海外観戦をする日本人ファンの為のガイド：イモラGP版です。

F1開催期間というのは、町も通常時とは異なりがち。ましてや言語の壁もあるため、なるべく事前に有益な情報をもって観戦の旅に出たいものです。

とはいえ、常時の情報なら地球の歩き方で手に入ものの、F1海外観戦の歩き方となると、実際に観戦に行った人の様々な感想ブログを参考にする程度に留まってしまいます。私の場合は、1度の海外観戦渡航で「なるべく予算を抑えるけど、とことん満喫する。F1もフルで楽しんで、時間の許す限り観光もする」というスタイル。全グランプリ制覇するには、おそらく海外の各グランプリは一生に一度となるでしょう…。時間的にも金銭的にも効率よく動いて、素敵な経験をしたいという欲張りな人間が作った観戦ガイドです。

海外F1の現地レア情報を電子書籍（Amazon Kindle）で販売しているのですが、今回私が行ったイモラGPは「洪水でキャンセル」になってしまった為、他のシリーズ同様レベルのリアルな情報はお届けできないと思い、書籍ではなく、記事にて公開することにしました。もちろんイモラサーキットには行きましたが、観たのは撤収作業、そしてサーキットを一周して終わったのです。ただ、観戦のためのに渡航し、イタリア観光も有名な都市を2週間ほどかけて巡りましたので、今後観戦に行かれる方の参考になれば幸いです。

尚、私はツアーではなく、個人手配での旅、渡航者は自分ひとり（女）のみ、公共交通機関を使って移動しております。安いし自由が効くのでそうしています。　お名前.com

イモラGP観戦をするにあたり、最初にするべき基本的な準備のコツを私の体験談を元に紹介しています↓

【F1イモラGP現地観戦ガイド】個人旅行！予算は抑えても満喫する欲張り海外観戦＆観光プラン：基本準備編

F1海外観戦をする日本人ファンの為のガイド：イモラGP版です。F1開催期間というのは、町も通常時とは異なりがち。ましてや言語の壁もあるため、なるべく事前に有益な情報をもって観戦の旅に出たいものです。とはいえ、常時の情報なら地球の歩き方で手に...

こちらの続編となりますので、まずは先にご覧ください。

イモラサーキットへのアクセス方法
1. Bologna Centrale（ボローニャ中央）駅の地上ホームから出発
  1. 鉄道切符の買い方
  2. 駅と電車のトイレ
2. イモラ駅からサーキットへ
  1. 徒歩
  2. バス
イモラサーキットを１周してみた
帰路の注意点
ボローニャ観光

イモラサーキットへのアクセス方法

ボローニャ駅からイモラ駅へ在来線（Regionale）の電車で２０分。下車後、サーキットまでは徒歩で２５分程度、もしくはバスでサーキット近くまで１０分程度。

Bologna Centrale（ボローニャ中央）駅の地上ホームから出発

ボローニャに滞在するのなら、事前にボローニャ駅を偵察するのをおすすめします。迷路のようにややこしいのです。構造だけでなく、ホームを移動する途中で駐車場があったり、特に駅北側出口からだと一度地下に入らないといけないので、自分がいる場所を見失います。ホームを見つけても、同じホームに前後で違う行先の車両が止まっていることもあり、駅員さんもいないので、確認もできません。

原則として、地下は高速鉄道で、在来線は地上ホームです。そしてイモラに行く電車（リミニ行やフォルリ行）は在来線で、一番南のホームでした。

1番わかりやすいのは駅の時刻表でした。ところどころにあります。何番線の何時発かを確認します。下のXで投稿した画像だと、RIMINI行きの１９時３４分発がキャンセルとなっているのがわかります。

ボローニャは #ImolaGP ほとんどの観戦客が宿泊するだけあり、ファンが駅にちらほら。イモラ間の交通は復活しつつも全体的に遅れてるし↓逆方面からアクセスするフェアンツァ～リミニは運休の為、開催してもイモラにお客さん来れなかったよ #角田くん #F1fujinext #F1DAZN #F1 #F1JP #F1SNS日本語訳com pic.twitter.com/8dalgRNQBs

— F1SNS日本語訳.com🏎海外F1観戦現地情報＆ドライバーゴシップ恋人情報をHPで多数掲載 (@f1sns) May 18, 2023

時刻表はあってないものなので、参考程度にしてそれらしきものを判断していました。ホームも頻繁に変更になります。変更は電子掲示板で表示されますので、車両が到着するまでは都度確認しなければなりません。

私の場合は中止になった開催地へわざわざ行ったので、他にF1ファンもいなかったので迷いましたが、皆さんがイモラへ行くときはF1ファンの方がたくさん乗り込んでいるでしょうから大丈夫だと思います。ティフォシに確認をしたら間違いないでしょう。

在来線車内。シャルル・ルクレールそっくりさんの子供がいて写真を撮らせてもらった。。向こうの子供はフレンドリーで「チャオ」と話しかけてきます。車内で歌をうたいだすところは日本とは違いますね。

鉄道切符の買い方

券売機や窓口で切符を購入できますが、ネットで購入するのがおすすめ。日本のような改札がなく、誰でも駅構内に入れ、電車にも乗れます。無賃乗車できてしまう為、車内で検札に確認を受けます。　お名前.com

・切符が発行された場合、ホームにある打刻機に通さなければなりません。検札による確認があるので、打刻し忘れると罰金です。日時が打刻されるのですが、打刻していない新品状態の切符を所持していると使いまわしできてしまうからです。

・ネットの場合、購入後にメールでＰＤＦが送られます。それがチケットです。印刷しても、ＰＤＦをスマホに表示させてもよいです。但し、電池切れとか、ネットワークにつながらない等のトラブルには対応していませんのでご注意を。

フレッチャロッサ（鉄道会社）のHP↓のこちらの画面から購入できます

Frecciarossa

下の画像のように入力します。往路を例にすると

Departure from（出発地）に［Bologna Centrale］、Arrival at（到着地）に［Imola］

日付と時間帯、人数を選びSEARCH（検索）の赤いボタンをタップすると、時刻表と金額が表示されます。片道4.3€。

乗車する電車をタップし、CONTINUE(続ける)をタップすると、自身の名前やメールアドレス、クレジットカード番号を入力する画面になります。ここで入力したメールアドレスにPDF（切符）が送られてきますので、受信できるアドレスを入力しましょう。

こんな感じ。ヨーロッパでJCBカードは弾かれますのでVISAかMasterのご用意を。

ネットなら電車に乗ってしまって出発するまでに決済してしまえばセーフなのですが、時々カードの種類によってははじかれたり、SIMを入れ替えているせいでネット決済する際のワンタイムパスワードが確認できなかったりというトラブルもあるので、初回は電車に乗る前に試しましょう。なお在来線に指定席はありません。

PDFのイメージ。上部の緑のところに出発地と日時、白いところに到着地と日時、赤に詳細が記載されています。下半分は広告です。

駅と電車のトイレ

トイレはボローニャ駅か電車内で済ませておきましょう。これが最後に利用できるまともな水洗トイレになる可能性大（綺麗という意味ではない）
ボローニャ駅の地下にある売店の裏にあるトイレが無料だと聞きましたが見つけられませんでした。イモラ駅のトイレは１つのみで混む可能性がありますし、誰も使用していないのに鍵がかかっていました。お金を入れないとドアが開かないタイプ？中が確認できませんでした。有料で汚かったら嫌ですし、やめておきました。

ちなみにイタリアの電車は高速鉄道も在来線もトイレがあります。綺麗ではありませんが、仕方ありません。無料で使える数少ないトイレです。駅の有料トイレは、無料よりマシです。有料だからもう少し綺麗にしてほしいとは思いますけど。綺麗さを求めるならレストランかカフェを利用するしかありません。規模が小さいテイクアウト店やジェラートショップなどではトイレの利用はできません。

イモラ駅からサーキットへ

徒歩かバスの選択肢があります

徒歩

駅前のフラットな道をまっすぐ歩いて２５分程度でパドックの入口に到着します。ホームストレートの裏側なので、そこから各席へ移動となります。

バス

私はバスで行きましたが、先にも述べた通りF1が開催されなかった為、実際に開催される場合、臨時のシャトルバスが出るかどうか、定かではありません。私が調べた限りはありませんでしたし、徒歩圏内の立地なので、ない可能性が高いです。また通常時の市内循環バスが運行しているかどうかも定かではありませんが、日本で調べた限りでは、運休情報はありませんでした。

バスはイモラ駅前のロータリーから出ます。バス停は２つしかなく、進行方向左手にあるバス停が乗り場となります。時刻表を見ると１時間に数本。数分待てば来るはずが、そこはイタリア、めっちゃ待ちました…。イモラサーキット行というバスはなく、市内循環で、サーキット近くを通る系統がいくつかあります。「リバッツァ」というバス停もありましたので、このコーナーの席を購入した人には価値があるかもしれません。但し入場ゲートがどこにあるかがわかりません。私は徒歩ルート上にある「ViaDante」バス停で降りました。目の前のサンテルノ川の橋を渡ればサーキットです。徒歩が真っすぐなのに対し、バスは時計周り、反時計回りと大回りしてから徒歩ルートの道へ合流していきます。

楽ですし、現地では何かと歩くので、バスを利用できるなら使うことをおすすめします。尚、バスチケットは駅前では販売していませんでした。ボローニャ駅でバスチケットを購入したのですが、ボローニャ市内を走るバスと、広域用のバスチケットがあり、、イモラは同じボローニャ県なので広域用が使えるのかな？と思ったのですが。一応打刻機に通してみたものの、壊れていて反応なし。検札が来たらどうしようとドキドキしてたものの、観光地でもないので、なんのチェックもなし。そもそも往路も復路も私以外乗っていませんでした。

F1開催時なら、流石にイモラ駅で切符を売るか、現金でも対応するかなのかもしれませんが。ちなみにボローニャ駅には券売機と、南側にあるバスロータリーのチケットセンターには人がいます。

イモラサーキットを１周してみた

胃袋の形をしたこのコースレイアウトがしっくりきますが、下の画像は南が上となっています。埋め込みしてあるグーグルマップとは逆になります。

グーグルマップに方位をあわせるなら、こうなります↓

トイレ

残念ながら、仮設トイレしかありません。開催されなかったし、途方にくれた数人のファンが来ているだけだから綺麗かな？と思って入ってみたら、残念なことに。手洗い場もトイレの中にあるのですが、水は出ませんでしたので、ペットボトルに入れていた水をこぼして洗いました…パドック入口周辺にトイレがずらーと並んでいるのですが、国際映像で見るティフォシを賄いきれるトイレの数とは思えません。私はトイレがネックで再度行く候補になっていないですからね・・・。

とはいえ、生理現象だから、全く行かないという訳にはいきません。結論から言うと、ここのトイレを使うぐらいなら、大人のおむつをはいた方がいい。
その上で、セッションの合間に、サーキットの外のレストランに行き、そこのトイレに行く。グーグルマップを見ると、Via Dante近くに小さいレストランが一軒、、、リバッツァの外にも一軒、、、す・・・少ない…果たして当日営業しているのか？満員で入ることができるのか？定かではないのですが、潔癖日本人にはこれしか方法がないと思いました。ご自身の席からかなり歩くことになるかもしれませんが…

アイルトン・セナの銅像に会いに行こう

イモラサーキットは公園の中にあり、緑で囲まれています。駅から来た場合、サンテルノ川の橋を渡って、左手がパドック方面ですが、右手に行くと公園にあるセナの銅像まで行けます。

途中で小さいトンネルをくぐります。

「これであってるのかな？」と一瞬不安になりますが、進んでいくと、[Sena]と書かれている標識も出てきます。公園が広いので右へ左へとウロウロしてしまったのですが、コースの横にありますので、コース沿いを意識して歩けば木々に囲まれているセナ像が見えてきます。

ローランド・ラッツェンバーガーにも会いに行こう

トサの丘の横にあります。セナの銅像から歩いて１２分、とても近くで二人の命が失われたことになります。

サーキットの下をくぐります。

銅像はないものの、ラッツェンバーガーを弔っているスペースがあります。

この後、トサに行ってみたのですが、「本当にここがサーキット？」と言いたくなるほど、外の公道に出ます。整備されていない公道やら土砂をひたすら登ったらトサの入り口がありました…

トサの眺め。パノラマビュー😍最高やん！超オススメ。ほんま悔やまれる。ラッツェンバーガーが亡くなった場所です。パーク内にセナ含めて地図がありました。町もインフラも正常で安心した。台風の後みたいな感じで川の流れはザブザブ😓#F1fujinext #F1DAZN #F1 #F1JP #ImolaGP #F1SNS日本語訳com pic.twitter.com/TRm547D5Up

— F1SNS日本語訳.com🏎海外F1観戦現地情報＆ドライバーゴシップ恋人情報をHPで多数掲載 (@f1sns) May 20, 2023

但し、景色はパノラマビューでした。もちろんティフォシがいないので、場所取りや遮るものがないし、良い見晴らしだったのでしょうが、自由席でチケ代も安いので、良いなぁと思いました。私は金曜日はトサで見る予定だったのです。トサからコースに出ることができたので、そこからコースウォークに切り替え、最後はパドックに入って、チームのトレーラーやモーターホームの見学をし、撤収作業を見つめていました。

イモラのパドックです。ホームハウス解体中。#アルファタウリと #レッドブルのトラックはいっぱいいたけど、他のチームのがない😓今日はいい天気！良かった。暑い。モナコに影響出るとかという記事も出たけど現場からは一切感じない　#F1fujinext #F1DAZN #F1 #F1JP #ImolaGP #F1SNS日本語訳com pic.twitter.com/eJvyZcz75D

— F1SNS日本語訳.com🏎海外F1観戦現地情報＆ドライバーゴシップ恋人情報をHPで多数掲載 (@f1sns) May 21, 2023

パドック

パドックのトイレは常設でしたが、クオリティは・・・古い商店街のトイレといった感じかな？仮説トイレに比べたら１００倍素晴らしいので、流石パドックです。　　ラブライブ！コラボキャンペーン

先に述べた通り、駅から向かうと最初にパドックの端につきます。ゲートが設置されていなかった為、ここがドライバーの出入口なのかどうかは定かではありません。でもパドックを歩いている関係者は見えるかもしれません。

国際映像にもうつるこのタワーがパドックの入口に立っています。

帰路の注意点

電車の運行時間は往路予約時に確認しておきましょう。日本のように増発する訳ではなく、モナコに関しては通常時には運行している電車を取りやめていました。Googleの検索もあてになりませんので、フレッチャロッサ公式で確認しましょう。終電が早いパターンもあります。ヨーロッパで旅をしていると「来ない」「出発時刻より20分前についていたのに、既にその電車は出てしまっている」なんてことはよくあります。ドライバーの出待ちをしたい方は遅くまで粘ってしまいそうですが、そこそこで切り上げてください。

ボローニャ観光

観光するなら地球の歩き方を読めばいいのですが、正直、しなくてもいいレベルです※個人の見解です。

今日も雨ですが、フェアンツァ行きの電車が復活しているので、イモラに行ってきます！危険と思ったらすぐ退避します。今日もF1ファンがちらほら。そうだよねぇ。やるせない。そろそろ青空恋しい#F1fujinext #F1DAZN #F1 #F1JP #ImolaGP #F1SNS日本語訳com pic.twitter.com/02QbKLlZWx

— F1SNS日本語訳.com🏎海外F1観戦現地情報＆ドライバーゴシップ恋人情報をHPで多数掲載 (@f1sns) May 20, 2023

観光名所はボローニャ中央駅から20分ほど歩いた中心地のマッジョーレ広場。1時間あれば十分です。Xの投稿写真がその場所↑見渡して教会に入って周辺をお散歩したらすぐに終わります。タワーに登りたい方はもう少し時間が必要ですが。

私はイタリアが大好きで、ローマ、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ、フィレンツェ、ピサ、ヴェネツィア、ミラノと周遊しました。どの町も素晴らしく感動したのですが、それに比べるとボローニャの感動は非常に低くて…。F1観戦がメインとなるので、ホテル周辺をお散歩したり、レストランに行く際にボローニャの街並みを楽みつつ、マッジョーレ広場に立ち寄れば十分だと思います。

もし半日でも観光できる時間があるのなら、ボローニャをパスして高速鉄道で1時間あれば行けるフィレンツェに行った方が何倍も感動します！
私はF1のウィークエンドのために水曜の夜に到着し、月曜の朝に立ちましたが、F1がないので見どころの少ないボローニャでの滞在は物足りなくて、結局わざわざヴェネツィアに日帰りで行きましたから…（月曜日にヴェネツィアに移動するにもかかわらず）

但し、食事は抜群。美食の街と言われておりボロネーゼ発祥の地です。私は野菜パスタを食べましたが絶品でした。

今回はF1開催日にイモラサーキットに行って手に入れた現地の情報を公開しました。本来なら、出待ちスポットや、レース開催当日のトイレやら、様々な裏技を見つけて電子書籍にするのですが、なんせキャンセルになったので、実践がなく・・・。

この記事のような感じで、F1ファンが知りたいF1観戦のためのガイド本を作成しています。特に初めて行く場合は具体的な現地情報を知りたいと思います。「モナコGP」「アブダビGP」のガイド本をAmazon Kindleで公開しています。実際に足を運んで収集した情報を、地図や写真を入れながら説明しています。もちろん今回にイモラより、実践タイプとなっています。効率よく動きたい方や、パドックに行きたい方や、出待ちしたい方、海外でF1を満喫したい人には有益かと思いますので、ご興味のある方は読んでください。下のそれぞれの画像をタップするとアマゾンの詳細ページへ飛びます。