元F1ドライバーのニキータの父であり、かつてハースのタイトルスポンサーを務めていたドミトリー・マゼピンが、バーレーン国際サーキットでのプレシーズンテスト2日目のパドックに意外な人物として現れた。

ベラルーシ系ロシア人の億万長者マゼピン氏は、2022年3月のロシアによるウクライナ侵攻後も欧州連合と英国から制裁を受け続けている。しかし中東にはそのような制裁は存在しない。

マゼピン父がF1パドックを訪問するのは、ハースがマゼピンの息子ニキータとのレース契約を打ち切り、肥料会社ウラルカリとのあらゆる関係を断って以来、初めてのことだ。

ニキータ・マゼピン、報道で自分の解雇を知る。自身の気持ちと支持してくれた少数のドライバーを明らかに。

マゼピンの父、オリガルヒのドミトリー・マゼピンは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の仲間で、ウラルカリの大株主である。ハースが契約を解消することをチームのプレスリリースで知ったと語る。またたった4人のドライバーが支持してくれたことも明らかに。ロシアの肥料メーカーウラルカリは法的手段に出ることに。

ニキータ・マゼピンは、父親がチームとスポンサー契約を結んだ後、2021年にハースでドライブしたが、彼と当時のチームメイトであるミック・シューマッハは1ポイントも獲得できず、ハースはコンストラクターズランキングで最下位に終わるという惨めなシーズンを過ごした。

ミック・シューマッハー、チームメイトがマゼピンからマグヌッセンになって「メリットしかない」と本音を語る

ロシアのウクライナ侵攻をうけて、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンはロシアのスポンサーウラルカリと共にハースから契約解除となった。チームメイトであるミック・シューマッハーは、経験豊富なケビン・マグヌッセンになって役に立つと喜んでいる様子

侵攻後、ハースはニキータを即刻解雇し、特にロシアのプーチン大統領と密接な関係にあるマゼピンとの関係を解消するしかないと考えた。

ニキータ・マゼピンと父ドミトリーがEUの制裁リストに追加。ウクライナ侵略日のプーチン密会メンバーだった

ニキータ・マゼピンと父ドミトリーがEUの制裁リストに追加。ドミトリーはウクライナ侵略日のウラジミール・プーチン大統領と密会した数少ないメンバーの1人で、クリミア併合時からウラルカリを通じてロシアとプーチン両方の収入源を提供。ウクライナを脅かしているとの報道

欧州連合（EU）による制裁措置は、ひいてはニキータにも適用された。2024年3月、ニキータはEUの一般法廷で制裁を覆すことに成功した。

その理由は、マゼピンへの制裁に用いられた「関連性」の基準には、彼の父親とプーチンとの関係以上のつながりが必要だったというものだ。昨年末、ドミトリー・マゼピンの制裁解除の試みは却下された。

2024年6月、ドミトリー・マゼピンはハースとの長期にわたる法廷闘争に勝利した。ウラルカリはハースとの契約を打ち切られた後、補償を求めており、スイスの仲裁裁判所はハースに補償金を支払うよう命じるに至った。

オリガルヒであるマゼピン父、ハースへの支援を解消すると脅迫していたが、逆に解消されることに

ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、F1チームのハースはロシア人ドライバーのニキータ・マゼピン、そして彼の父ドミトリー・マゼピンの会社であるウラルカリのスポンサーシップの契約を解消した。彼はオリガルヒでプーチンと交流があると有名である。

マゼピン父がメルセデスのホスピタリティ施設を訪れたことは知られている。彼は2019年にバルセロナで行われたメルセデスのプライベートテストに参加したことがある。

アルピーヌも訪れた。マゼピン父はチーム代表のオリバー・オークスとつながりがある。ニキータは2016年と2017年にF3ヨーロッパ選手権、2019年から2020年にかけてF3アジア選手権、2020年にはF2でオークス率いるハイテックのドライバーを務めた。　お名前.com

マゼピン父がどのようにしてプレシーズンテストのパスを取得したのかは不明だ。RacingNews365によると、F1、FIA、全チーム、バーレーン・インターナショナル・サーキットのいずれも関与していないという。

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ジャーナリストやチーム関係者向けにFIAが発行する資格証明書とは異なり、事前の承認を必要としないローテーションパスをマゼピン父が取得した可能性がある。彼はでそれでパドックに入ったようだ。F1のシステムには、いかなる申請も記録されていない。F1のクレデンシャルスタッフがこの問題を調査していると見られている。ラブライブ！コラボキャンペーン